「鬼滅の刃」の爆発的なヒット
いま一番勢いのある(社会現象を起こしている)漫画もしくはアニメ作品といっていいのがこの「鬼滅の刃」ですよね。
僕も好きな漫画で、特に善逸が好きです。
ここでは、アニメ化に伴い爆発的な人気を得ることになったマンガの特徴を、「鬼滅の刃」と「進撃の巨人」に見ていきたいと思います。
ミーコ(6)
あと勘のよい(気づきのよい)方はこの二つの作品のタイトルが並んだ時に「〇〇の〇〇」というジブリの宮崎駿作品に多く見受けられるタイトルの形になっていることに気づくでしょう。
ミーコ(6)
1つ目:絵がそれほどうまくない
『鬼滅の刃』の絵は、特徴的で魅力的なものであることは、間違いない(結果として『鬼滅の刃』の世界観を現すものとしては、とてもマッチしています)ですが、絵は漫画界では、それほどうまい部類ではありません。
漫画が原作で、アニメ化し、そこから火が点いて爆発的なヒットに繋がる作品の特徴として、原作の作者の絵がそれほどうまくない(言い換えると特徴的な)作品であることが多いです。
「鬼滅の刃」と今回例に挙げている、「進撃の巨人」の両者ともにそれほど絵自体がうまい作品ではなく、どちらかというと特徴のある絵だと言えます。
これがどうしてアニメ化するとヒットするかというと、
もともと漫画だけだったときには、「私にはちょっと絵が受けつけない(刺さらない)」といった層をアニメ化した後に取り込めるからです。
アニメだとアニメーターが描くために少し独特の風味がとれて綺麗な絵になって、そこに声優さんという音のプロもつくため原作のファン層意外にもアプローチできるのがアニメ化の魅力といえます。
アニメを見た人が漫画も読んでみたいとなり、ヒットに繋がっていると考えます。
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2つ目:練りに練りこまれた設定
2つ目にあげるのは、両作品とも筆者の構想が練りに練りこまれていることです。
もともと「鬼滅の刃」もある特定の層には刺さるといったような作品でした。
熱狂的なコスプレイヤー等がいることかもそのことが伺えます。
「鬼滅の刃」と「進撃の巨人」は上に挙げたように作者の絵がそれほどうまくはありませんが、これを補うような形で作者の熱量を帯びた設定(構成や世界観)がしっかりとされています。
これが、特定の人には刺さる要因の一つでしょう。
アニメ化されて、このような社会現象を巻き起こす作品は並々ならぬ作者の思いがつまった作品であることが多いです。
「鬼滅の刃」もその例外ではなく、作者の少し闇を感じるダークファンタジーが、今を生きる人々に刺さるのでしょう。
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3つ目:物語を完結させる勇気
また、物語をしっかりと完結される勇気が作者あるところが、個人的に評価できる(好感が持てる)点です。
売れている(この規模感でヒットしている)作品を終わらせるのは、けっこうな勇気とある種の思い切りがいると思います。
(なぜなら、物語を続ければ続けるほど、経済的なメリットがあるからです。)
加えて、物語をしっかりと自分の手で(コントロールして)終わらせることは、けっこうな力がいります。
それをしっかりと行い、『鬼滅の刃』という作品を評価できる段階にもっていったことは、天晴れなことでしょう。
(いつまでも話が続いている(動き続けている)作品は、実はほんとうの意味では、まだ評価をすること(下すこと)はできないからです。)
補足①:映画というコンテンツの使い方
また、『鬼滅の刃』の映画で、各”柱(はしら)”にまつわるエピソードを披露していくという手法は、かなり現時点で有効だといえます。
『鬼滅の刃』にコアばファンがついていることは、私が改めて指摘するまでもありません。
これらの人々がいることに加えて、子どもたちにも人気があり、ファミリー層も取り込んで、老若男女の人たちが、『鬼滅の刃』の映画を観に来るというコンテンツとして、最高な作品の一つでしょう。
補足②:作者 吾峠 呼世晴の世の中との関わり方
また、最後に『鬼滅の刃』の作品の一つの特徴として、作者吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんの世の中との関わり方があげられると思います。
極力作り手が、前に出ないようにしている関わり方は、好感がもてます。
また、そのほうが作品の”息”もなんとなく長くなるような気が個人的にしています。
そして、今後作者と作品と世の中の関わり方として、吾峠呼世晴さんは一つのロールモデル(行動指針)になるのではないでしょうか。
ただ、『鬼滅の刃』の作品と異なる点として、まだ吾峠呼世晴さんは活動(生きている)しているので、最終的な評価はある意味(本当の意味)ではできないのです。
ただ、今後のご活躍が楽しみなのもまた事実です。
まとめ
- 1つ目:絵がそれほどうまくない
- 2つ目:練りに練りこまれた設定
- 3つ目:物語を完結させる勇気
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。