AIの技術進歩が目覚ましい
AIつまり人工知能の進歩が目覚ましい現在ですが、それではAIが新しい生物になるのかどうかという疑問に筆者なりに考えていきたいと思います。
映画やアニメ等でよく人工知能によって機械が自我を持つ展開が見受けられると思います。
アニメだと『新世紀エヴァンゲリオン』の「MAGI(マギ)システム」の場面などが印象的ですよね。
果たして今後AI技術の進歩によりそのようなこと(AIが人間のように知能を持って新たな生物として認められるものになるか)が現実に起こりえるか筆者なりに考えていきたいと思います。
結論:(新しい生物として)なりえない
まず、結論からいうと、新しい生物としてはなりえないと筆者は考えます。
これには賛否両論があるとは思いますが、理由は以下の二つです。
反射としての思考回路
現在のAIの作り方として、「ディープ・ラーニングシステム」が用いられていることは将棋のソフトや、「人間」vs「AI」が囲碁や将棋の分野で行われているから知っている方も多いでしょう。
「ディープ・ラーニング」でこういう場面のときはこう対処するのが最善だと、ある状況下において、最善手を膨大な過去の対戦の履歴から導き出しています。
これはあるシチュエーションにおいて、こうした方がいいという「反射」であると言えると思います。
例えば、血を吸うノミは、木に登った後に、人が通り過ぎたらポトリと落ちるれるように、「温度の高いものが通ったら」木からポトリと落ちるようにとある条件下に発動される(プログラム)されている。
また、運悪く人に落ちれなかった場合は、また木にいそいそと登り木の上でスタンバイしてまた人が通る(温度が高いものが通るまで)を待つのである。これを人の上に落ちれるまで繰り返すのである。
この例のように、AIの思考はある条件下の反射で考えている側面があると思います。
実験室から新しい生物は生まれない
「もし、コンピューターが新しい生物なら実験室にコンピューターを2台用意しないとな」
とこれはある有名な量子物理学者が述べたユーモアですが、実験室から新しい生物は生まれないということを意味しています。
たしかに私たちは遺伝子組み換え等、遺伝子レヴェルを組み替える技術はありますが、新しく遺伝子を組み立てることはできないと思います。つまり今あるものをいじくって品種改良で新種などは生み出せてもそのいじるもともとの物がないと生み出せないです。
有名な言葉で端的に表している言葉だと「無から有は生み出せない」ですね。
そもそももし人間が新しい生物としてAIを開発することが仮にできたとすると、ほとんど創成期に起こった神が人間を創ったみたいな階層の話になると思います。
少し話が脱線しましたが、以上がAIが新しい生物としてなりえないと思う理由です。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。