バスケット漫画で最も有名な漫画の一つである井上雄彦著『スラムダンク』の主人公である桜木花道のモデル選手であるといわれているデニス・ロッドマンとはどんな人物であるのかについての記事になります。
また、『スラムダンク』の桜木花道との共通点や違いなどについて述べていきます。
筆者も高校時代にバスケットボール部に所属していて、学生時代をバスケットボールに打ち込んだ最初のキッカケともいえる『スラムダンク』は今でも好きな作品です。
- 『スラムダンク』の桜木花道のモデル選手について知りたい方
- デニス・ロッドマンと桜木花道の共通点と差異について知りたい方
ミーコ(6)
漫画『スラムダンク』桜木花道のモデル選手[デニス・ロッドマン]とはどんな人物か
概要
デニス・ロッドマンは、シカゴ・ブルズであのマイケル・ジョーダンやスコッティ・ピッペンと一緒にシカゴ・ブルズでトリオとして名をとどろかせた人物です。
類まれなリバウンダーと確かなディフェンス能力。
『スラムダンク』の主人公である桜木花道と同様に、身体能力が非常に高くその上チームの汚れ役(目立たない場面での重要な役)をこなします。
非常にパワフルで、リバウンドに全ての力を注いでいる(もともと得点もできる選手でしたがプロ(NBA)に入ってからは特に自分の長所に磨きをかけたと本人も言っています)ため、常にチームを活気づける存在でした。
また、リバウンドもさることながら、ディフェンスの能力も高いです。桜木花道が海南戦で神をマークするときにみせたような、ピッタリと張り付くようなマークと、高いジャンプ力で相手のシュートをブロックするところは、デニス・ロッドマンと桜木花道がそっくりな部分です。
もともとはジョーダンの好敵手であったデトロイト・ピストンズ出身の選手
選手としての晩年マイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペンとトリオを結成するロッドマンでしたが、1995年にシカゴ・ブルズに移籍するまで、シカゴ・ブルズの最大の敵としてデトロイト・ピストンズに所属していました。
(デトロイト・ピストンズのときの背番号は桜木花道と同じ10番です。)
当時名高い『バット・ボーイズ』と呼ばれた面々。
1980年代後半から90年代前半までのデトロイト・ピストンズは、『バット・ボーイズ』と呼ばれ、すごいアグレッシブなディフェンスをする集団でした。
『スラムダンク』のイメージとしては、大阪代表の豊玉みたいなチームの柄の悪さでした(『スラムダンク』の豊玉は、オフェンスを得意とするチームだったところが異なりますが、デトロイト・ピストンズのイメージはまさに問題児軍団『バット・ボーイズ』でした)。
とても厳しくチェックに行きます。1990-91のシーズンなどは、ジョーダンがめきめきと力をつけてきてすでにNBAを代表するプレイヤーになっていました。
しかし、そこにNBAファイルにでるため東地区の一枠をかけて戦うプレーオフで対戦したときも、ジョーダンルール(ジョーダンを止めるための特別なルール(制約))を設けて見事シカゴ・ブルズを破りこの年のNBAファイルも制して2連覇を果たしました。
(ジョーダンルールと呼ばれる策は、ジョーダンが飛ぶ前にファウル等をして空中に飛ばれたら最後(手が付けれない)なので、止めてしまうといった内容)
デニス・ロッドマンの生い立ち
デニス・ロッドマンは、スラム(貧困層が住む)街で生まれました。
16歳になるまで、特に何もしないロッドマンは家を追い出されてしまいます。
18歳になるまでの2年間彼は路上で生活することになります「友人の家の裏庭などにとにかく寝るスペースを探すのに苦労した」と『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』のインタビューで答えています。
薬(ドラック)の売人になっていてもおかしくなかった。
青年時代を路上で生活したロッドマンは、自分自身がNBAプレイヤーになっていなかったら、薬(ドラック)の売人になっていてもおかしくはなかったと同インタビューで語ります。
ただ、彼は「周りがコカインなどの薬(ドラック)をやりはじめるとその場を離れて、俺はジムへとトレーニングしに行った。」と語っています。
その後バスケットボールに打ち込み、その後大学のスカウトされその後NBAの道へと進みます。
大学時代のプレイスタイル
大学時代のロッドマンは、大学四年間の平均得点が、25得点を超えていて得点も取れるフォワードの選手でした。
しかし、NBAに入ってからは、「自分の長所を伸ばすことに集中した」とインタビューで語るように彼の長所である”リバウンド”と”ディフェンス”に集中していくようになります。
漫画『スラムダンク』桜木花道とデニス・ロッドマンとの共通点と差異
今回は『スラムダンク』の桜木花道とデニス・ロッドマンの共通点と差異についてもみていきたいと思います。
- 高いリバウンド能力
- 身体能力の高さ
- 破天荒な(バット・ボーイズな)性格
高いリバウンド能力
高校からバスケットボールを始めた桜木花道ですが、バスケットボールで徐々にリバウンダーとしての才能を開花させていきます。
「リバウドを制するものは勝負(ゲーム)を制す。」
「リバウドを制するものは勝負(ゲーム)を制す。」の言葉は『スラムダンク』を読んだことがある方は印象に残っている言葉の1つでしょう。
山王戦最後の追い上げに必要とされた桜木花道のリバウドの能力は、シカゴ・ブルズ時代マイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペンとトリオを組んだデニス・ロッドマンがブルズの最後のピースだったように、リバウド能力の高さは共通点といえるでしょう。
高い身体能力
桜木花道とデニス・ロッドマンはともに高い身体能力を有している点も共通点でしょう。
リバウンドからの速攻へのダッシュを山王戦で桜木花道が見せたときに、安西先生がかみをくしゃとしたときのように、とても高い身体能力を二人とも有しています。
破天荒な(バット・ボーイズな)性格
桜木花道は最初は、不良でした。デニス・ロッドマンは家がない路上暮らしをしていました。
デニス・ロッドマンもデトロイト・ピストンズのチームに入る前は、単純な青年だったとインタビューで当時の自分を振り返っています。
デトロイト・ピストンズに入ってから『バット・ボーイズ』に染まっていきそして奇人のような振る舞いを自分からキャラを造り上げるようにしていったと言っています。
ときに、自分の身体ごと飛び込んで、コートの外に落ちそうなルーズボールをもぎ取りに行く姿勢は、チームにガッツと勢いをもたらしました。この点は桜木花道とデニス・ロッドマンの共通点といえるでしょう。
- バスケットボールIQの高さ
バスケットボールIQの高さ
『スラムダンク』の主人公の桜木花道もバスケットボールIQは高いかもしれません(恐ろしい速さで上達していくので)が、デニス・ロッドマンはさらにバスケットボールIQが非常に高い選手だといえます。
ボールの落ちる先を予測する練習。
『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』の作中のインタビューでデニス・ロッドマンが直接言っていたことで、筆者が最も衝撃を受けたのがこの練習についてでした。
ロッドマンは、リバウンドを数多く取るために、「ボールがどこに落ちるかまたどうやってに落ちるか予測する練習をした」と言うのです。
「ボールにこうやってスピンをかけるとこっちに落ちる。こっちにはじくとこう。こうやって触るとこっちに」と身振りを交えてインタビューに応じます。
そして、現役時代にリバウンドの際ボールに何度か(2タッチや3タッチ)してリバウンドを取っている様子が映像で映ります。まさに桜木花道が山王戦の野辺や河田相手にリバウンドを何度かはじき飛んで様子とまんま重なり(トレースされ)ます。
このボールがどこに落ちるか予測する練習をした。といっているデニス・ロッドマンはまさにバスケットボールIQが高い証拠でありそして、相手のビデオを見て分析してディフェンスにあたっていました。
また、マドンナと一時付き合っていたように彼には人を引き付ける独特な魅力的があったことが分かります。
その仕事ぶり(クオリティ)はジョーダンやピッペンが認めていた(高く評価していた)。
デニス・ロッドマンの高いレベルでのプレイは、ジョーダンやピッペンが認めていました。
ジョーダンがピッペンが抜けた際(1997-98)にロッドマンを頼ったことからも信頼性の高さが窺えます。
彼がプレイに打ち込めるようにコートの外に自由な時間を確保していたと言っています。ロッドマンは奇人のように見えます(ふるまっていてそいいったイメージが付いています)が以外と優しい心も持ち合わせていますし、繊細(ナイーヴ)な面も持ち合わせていると感じます。
『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』の最後のシーズンのときのロッドマンはあまり練れていないのかいつも目の周りには深いくまがあるのが印象に残っています。
しかし、その風貌(赤い坊主や金髪の3の数字が入った(ピッペンの帰りを象徴する)坊主頭)やプレーは人々を常に魅了するリバウンダーで華のある数少ないプレイヤーでしょう。
まとめ
- 『スラムダンク』の桜木花道モデル選手デニス・ロッドマンの生い立ち
- デニス・ロッドマンと桜木花道の共通点と差異について
- ジョーダンやピッペンも認める高いリバウンドとディフェンス能力
以上が漫画『スラムダンク』桜木花道のモデル選手デニス・ロッドマンとはどんな人物かについてでした。
『スラムダンク』の主人公のモデル選手について知ることで、さらにバスケットボールが好きになるようなことに繋がることがもしあれば、幸いです。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。