物事を考える際に、多面的な方向からの考え方が有効な理由
今回は、人間の思考回路についての話です。
考え方もしくはものごとの見方について、別の角度からみれる(アプローチする)ことができるようになると、世界が変わって見えることの有用性について、3つの具体例を挙げながら、ブログで説明していこうと思います。
1つ目の例:あなたは食べ終わったりんごを持った子供が、公園の地面にそのまま捨てたらどう思いますか
おそらく、もしあなたがその子どもの親だったら「公園のごみ箱に捨てなさい」と子どもに注意するのではないでしょうか。
これは、教育的な観点からみたら、それが正しいでしょう。
しかし、もし子どもがこんことを考えていたとしたらどうでしょうか。
「ママ。このりんごの食べかけはアリさんたちの餌になるんだよ」ともしその子どもがこんなことを言ってきたらあなたははっとするのではないでしょうか。
何が言いたいかというと、もし、そのままりんごの食べかけをごみ箱に捨てるとするとそれはそのままごみ処理場へと運ばれていくでしょう。
しかし、りんごがそのまま公園の地面に捨ててあるとすると、アリにとっては大変有意義な食糧となるのです。
ここで重要なのは、そういう考え方もあるということです。
何もみんながみんなりんご等の食べ物を公園へ捨てましょうなんてことは筆者は考えてはいませんし、環境的にも良くないでしょう。
だけど、物事の見方次第ではその行為(ここでは食べ残しのりんごを公園に捨てるということ)には別の視点が隠れている気づかされることもあります。
次からは実際に最近のニュースを具体例に取り上げてみていきましょう。
2つ目:市販薬を一度に大量に摂取して、麻薬と同じような効用を得て、若者が中毒になっているケースがある
これは、最近ニュースでも報道されていたものです。
ニュースの概要について説明すると、普通の薬局で売っている市販の風邪薬等を一度に大量(15粒~多い人は30粒)に摂取すると、気分がハイになり、その効用を求めて中毒になる人が増えているというニュースです。
これは危険なことであり、絶対に真似をしてはいけないと筆者も思います。
ただ、同時にこのようなニュースを見て筆者は、では薬局の視点から見るとどうなのだろうと思いました。
薬局の視点からみると、薬が売れるという側面もあるのが分かります。
もちろんこれは良い悪いでいうと、完全に良くないことです。
ただ、そういう側面もあるという考え方の一例です。
3つ目:ノーベル化学賞を取ったきっかけの「リチウムイオン電池」の廃棄方法
今年のノーベル化学賞が「リチウムイオン電池の父」と呼ばれる 旭化成名誉フェローの吉野彰ら3人に授与されることが決まったは目新しいニュースです。
ただ、この電池の廃棄方法という観点に目を当てると、リチウムイオン電池は発熱もしくは発火のおそれがあるので、廃棄処理方法に関しては注意が必要とされるものになります。
ただ、リチウムイオン電池は僕もお世話になっていて、素晴らしい発明であることには変わりはないと思います。
しかし、このニュースも廃棄の観点からみるとノーベル化学賞をとった傍らで、廃棄の取り扱いに注意が必要な側面は見落としられがちです。
このように、物事の考え方(別の観点や視点から見ること)で世界が変わって見えることがあります。
これは「相手の立場を考える」仕事とかにも応用が効くようなものであり、また考え方を変えることは今日から実践できるようなものなので、取り組んでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。
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