【LINEと厚生労働省】新型コロナウイルス対策のためデータ収集【全国一斉調査】

今日(2020年3月31日)の15:47分頃、LINEの通知が来た方も多いと思います。

LINEを利用した厚生労働省の新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の対策の一環で全国を対象とした一斉調査を目的としたLINEからのメッセージが届きました。

この記事では、なぜLINEを使った調査なのかについてとデータの回答期日はいつまでなのかという基本的な情報と、新型コロナウイルスの対策のためになぜ今の段階でデータを集めることが重要なのかについて解説していきます。

ミーコ(6)

いよいよ国も重い腰を上げようとしつつあるわね

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)への対策としてLINEに下記のような通知が日本に住んでいる方は来たと思います。

ここでは、まずなぜ厚生労働省は全国民のデータを入手するためにLINEを利用したのかについてみていきます。

なぜ、LINEを媒体としたのか。

なぜ、LINEを媒体として厚生労働省は選んだのかについてみていきます。

8300万人以上の人に調査すること(アプローチ)できる。

LINEのアクティブユーザー数は8300万人(2019年12月時点)です。

全国民がおよそ1.2億人なので、全国民の3分の2以上の人に調査すること(アプローチ)ができるからです。

なので、LINEが厚生労働省が新型コロナウイルスの対策のデータを入手する媒体として、選ばれた理由の一つに、アクティブユーザー数が多くて、データを入手できる量が多く見込まれるのが、要因の一つとして上げられるでしょう。

これのモデルケース(先行事例)として、3/27~3/30日にかけて、LINEは厚生労働省の呼びかけで、1都3県(神奈川、埼玉県、千葉、東京都)在住登録のLINEリサーチのモニターに対して「新型コロナウイルスの状況把握アンケート」を実施していて、16万人から回答を得ています。

詳細はコチラ↓

【一都三県】新型コロナウイルスの状況把握アンケート

今回は、日本に住んでいる方(全国)が対象となっています。

第一回新型コロナ対策のための全国調査

まず、はじめにTOP画面で現在の症状について聞かれます。

・普段通り
・37.5度以上の発熱
・のどの痛みや、強いだるさ
・せきがある
・それ以外の不調あり

続いて、タップすると以下のアンケートへと向かいます。

対象範囲:全国が対象/回答期日4/1(水)まで

「第一回新型コロナ対策のための全国調査」の対象は全国で、回答期日は4/1(水)までとされています。

また、第一回とさるように調査は今のところ継続して行っていくようで、次回の調査は4/5(日)が予定されています。

この調査で何が分かるのか。

この調査で何が分かるのかについては、上記にあげた先行事例(モデルケース)のプレスリリースをみるとよく分かります。

モデルケースで分かったこととして、下記のことがあります。(「LINE リサーチ」公式サイトより筆者がまとめたもの)

・「手洗い・うがい」「せきやくしゃみを人に向けない」などはほぼ9割の人が心掛けている。

・感染予防の3つの「密」を避ける行動の意識が10代・20代は他の年代に比べて低い。

・エリア・年代ごとに新型コロナウイルスの兆候可能性がある体調不良者の割合が把握できる

・エリア別では東京都に最も体調不良の人の割合が高い

・年代では30第に最も体調不良の人の割合が高い。

・エリア×年代でみると、神川兼の30代に最も体調不良の割合が高い。

「LINE リサーチ」公式サイトより

上記の引用部分が3/27~3/30日にかけて行われた1都3県(神奈川、埼玉県、千葉、東京都)在住登録のLINEリサーチの「新型コロナウイルスの状況把握アンケート」を実施した時に16万人から得られたデータで分かったことです。

これが、今回全国を対象として行われるので、回答者数の数がもっと増え、エリアと年代ごとのデータ(情報)が膨大な量得られることが見込まれています。

なぜ今の段階で(新型コロナにかかっていない人の)データが必要なのか。

現在新型コロナウイルスに対するデータとして、すでにかかっている患者さん(重症者)のデータは集まってきています。

次の段階として、新型コロナウイルスにかかっていない人がどのような行動をとっているのか(行動パターンの把握)についてのデータも重要になってきます(重要度が高まってきています)。

また新型コロナウイルスにかかっていなくとも、どのような現在症状があるかについてのデータも重要です。(今回のLINEと厚生労働省のTOP画面で選択するデータ)

そして、新型コロナウイルスの性質上(潜伏期間が長く12日または14日以上経ってから症状が発生する性質)データを継続的に取っていく必要もあります。

なので、今回のLINEと厚生労働省のアンケートについては、回答することで新型コロナウイルスの対策を取るためのデータになりうるものなので協力することが大切だと個人的に思います(取ったアンケートのデータは統計処理され本人が特定されないのと、取得データは本目的における調査・分析後に速やかに破棄されるとしています)。

余談ですが、筆者もすぐに回答しました。

各国の新型コロナウイルス対策におけるビッグデータの活用。

今回の新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の最初に流行したのが、中国湖北省武漢市であったこともあって、社会主義共和国の中国では国民がどのような経路を辿ったのか(タクシーの利用や車の動き)を把握するデータを利用していました。

これをそのまま民主主義国家に落とし込むのには、なかなか厳しいのが現状です。フランスでも同じような技術は開発しましたが、それを導入する利用するかどうかの場面で個人情報(プライバシーの問題)とぶつかるケースもあります。(新型コロナウイルスの各国の対応に差があることについて詳しくは、下記の併せて読みたい記事「【集団免疫とは】新型コロナウイルスが終息する最も可能性の高いパターン/現状分析」を参照。)

技術的には、可能なのですがなかなか国として導入できるのかという問題(ジレンマ)があります。

ただ、今回のLINEを使った新型コロナに関する回答調査は社会実験的な側面もありますが、データを集めて今後の新型コロナウイルス対する対策を取りやすくなると思います。

以上が、LINEと厚生労働省の新型コロナウイルス対策のためのデータ収集についてでした。

併せて読みたい記事はコチラ↓

【集団免疫とは】新型コロナウイルスが終息する最も可能性の高いパターン/現状分析

最後まで読んでくださった方ありがとうございました。

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