【日本語と英語】の2つの差異(違い)から生まれる異なる世界観

本記事では、日本語と英語の差異(違い)によって、世界の見方が少し変わってみえるという記事です。

本人が扱う言語によって、世界の見方が少し変わると思います。

日本語と英語の2つの差異(違い)

まず前提として、日本語と英語の差異(違い)についてみていきます。

①日本語は、漢字と仮名を用いるのに対して、英語は日本でいう仮名に相当するもののみで構成されている。

②日本語の書物が主に縦書きであるのに対して、英語は横書きであること。

この2つがおおまかな日本語と英語の差異(違い)である。(勘のいい小学生でもこの2つが違うということは分かるかもしれません。)

では、それが考え方にどう繋がるかを以下に見ていきたいと思います。

元素記号(世界は何かしらの組み合わせでできている)の発見にみる考え方の違い

1つ目の考え方は、世界は何かしらの物質(元素)で構成されているという発想です。

この考え方は、アルファベット(日本でいう仮名)の組み合わせで、すべての言葉を構成している英語圏でこうした科学の発見が進んだのはなんとなく理解できます。

元素の種類の発見は主に英語圏で、元素記号や元素の種類の発見が先に発見されたのは周知のことです。(日本でも113番目の元素が「ニホニウム」として発見されたのは最近ありましたね。)

西洋(英語)はたとえば”西”という意味の言葉は「west」と表すのに対して、日本語は「西」と感じで表します。

また”東”を英語で表記すると「east」と表すのに対して、日本語は「東」と表します。

分かりやすく以上の2つを例に挙げてみましたが、英語はアルファベットの同じ4文字の組み合わせで、しかも後半2文字の”st”と共通している部分があるのに対して、日本語の漢字は、同じ1文字ですが、共通しているような部分は見えません。

また、日本語の漢字自体は、もちろん有限ではありますが、それらの漢字を組み合わせると数は膨大(把握しきれないほど)といってしまって良いと思います。

それに対して、英語はアルファベット”26文字”の組み合わせで構成されています。

これは、どちらが優れているという話ではなく、両者の言語が持つ性格の違いです。

そして、これが考え方にも影響してくると思います。

日本語を使っている(無数に近い組み合わせを生んでいる)ことで、日本の神道の自然のさまざまなところに神は宿るという考え方は、にもつながっていると筆者は考えます。

日本語の漢字から得られるイメージがある

また、日本語に用いられる漢字の特徴として、漢字の文字を見ると私たち日本人はあるイメージと結びつけて考えるこに慣れています。

たとえば「青」という感じを見たときに、頭のなかに青のカラーのイメージや、さわやかといったようなイメージを持つような方もいると思います。

もう一つ例を挙げると「魔」などいう文字を見たときに、少しじんわりと嫌なイメージにつながったりします。

これは、その漢字の使われ方などから文字を見ると背景に結び付けることにわれわれは慣れているからだと思います。

反対に外国人の方には、これは単純に”形”として認識される(漢字からその文字の意味やイメージすることに慣れていない)ので、外人の方の腕に「…なんで、その文字を入れたんだ…。」と日本人に思わせるような漢字が腕に彫られてたりします。(例えば、筆者が見たことがあるのは「大便器」とかです。(笑))

②の日本語の書物の縦書きと英語の横書きの違いは、僕が日本人なので、日本語の本を読むときの感覚に基づくものになりますが、縦書きの方が重厚感があるような文章に見えます。

これは上から下へ目線が移動するのと、左から右に文字を追う違いですが、上から下へと日本語を読むときに、感覚でしかないんですが、文字の”重力”があるように感じます。

②の縦書きと横書きの違いは、いまいちどのように異なる作用をもたらすのか、わからないことが多いです。

ただ、違いがあるということは確かだと思います。

今回の内容は、外山磁比古さんの『日本語のかたち』(河出文庫,2003年)などを参考にしています。

日本語のかたち (河出文庫)

外山磁比古さん といえば、東京大学や京都大学の学生にもいまだ多くの支持があり読まれている大ベストセラー『思考の整理学』(筑摩書房,1986年)が有名ですよね。僕も大学生のときに読み、思考をするときに大いに役に立ちました。

もし気になった方がいたら、ぜひ読んでみてください。

思考の整理学 (ちくま文庫)

最後まで読んでくださった方ありがとうございました。

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