日本人の中にもたいへんファンの多いガウディの卒業設計の図面を主にこの記事では紹介していきたい。
ガウディは、20世紀の三大巨匠「ミース・ファンデルローエ」「ル・コルビュジェ」「フランク・ロイド・ライト」の三人には選ばれていないが、この三人よりも作品の人気でいったら、ガウディが一番であろう。
ここではファン・バゼゴーダ・のネールとフランソワ・ルネ・ロラン著『ガウディの作品-芸術と建築ー』(六耀社,1985年)の本から図面を引用して解説していく。
ガウディの卒業設計までの1870年-1877ねんまでの作品もあわせて紹介していく。
ガウディの卒業設計(1877年)
ガウディの卒業制作・大学講堂の設計横断面図(1877年)( 『ガウディの作品-芸術と建築ー』(六耀社,1985年,p12―13) )
少し見ずらいですが、ガウディの細部までしっかりと描かれている絵画など水彩絵具で描かれていて学生時代から、達者な製図工であったことが分かる。
またアーチの連続した空間がのちの彼の曲線美に繋がる部分などが読み取れると思います。
ガウディの残した図面や模型や文書を保留していたサクラダファミリア聖堂内の資料室は、1936年の内戦の際に破壊され、それらの一切の記録類はことごとく散逸してしまったなかでこうした卒業制作の資料は貴重と言えます。
ガウディの卒業制作までに至る作品
ポブレットのサンタ・マリーア修道院の修復計画案(1870年)
ガウディの卒業制作前の作品で、ガウディが着色したこの図面には、色使いなど、後期の作品につながるものがある。
県立街道中庭の設計案、立面および断面詳細図(1876年10月16日付け)
これもガウディの卒業制作前の作品で、これらのガウディの初期のドローイングはロマンティックな古典主義とでもいうべきものであるだろう。
細部の細かい部分にガウディの魂が宿っているといえる。
明日はもっと良いものをつくろう。
この言葉はガウディがサクラダファミリアをつくっている弟子たちに向けて言った言葉とされています。
現在にも通じる言葉であり、明日はもっと良いものをつくっていこうと筆者自身も思います。
この本は筆者が古本市で入手したもので、現在は絶版ですが、興味のある方がいればどうぞ。
また『スラムダンク』の漫画の作者である井上雄彦さんがガウディの特集している下記の二冊も面白いと思いますので興味がある方はぜひ読んでみてください。
ガウディの狂気的ともいえる細部までのこだわりはこの学生の頃から片鱗をみせていたのではないでしょうか。
またガウディの作品が人々を魅了するのもこの細部までのこだわりが一つの要因になっていると思います。
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。